日本建築学会 「緊急調査報告会」にて以下の報告がされました 

□東北工業大學 田中礼治教授
東日本大震災の揺れや津波で被害を受けた建物を調べた結果、1階部分が吹き通しになった「ピロティ型」の建物が、津波に強かったことが調査で分かった。 堤防から数十メートルの場所で津波の直撃を受けながら流失を免れたケースもあったといい、「1階部分に外壁がなく、津波の力を受ける面積が小さくなるためではないか」と分析している。

□防衛大の多田毅講師 
鉄筋コンクリート構造の建物の多くが再使用できる状態で残っていることも判明。「鉄筋コンクリートの建物は、それ自体の重量が大きく、津波の力に耐えることができた」と指摘。 鉄筋コンクリートのビルが津波で根元から倒れ押し流された被害については、建物内に水が流れ込んだ際、天井との間に空気がたまって浮力が発生したことが原因とみられるとの分析結果の報告もされた。